米国の自動車大手、フォードモーターは1月15日、米国で開催中のデトロイトモーターショー13に、コンセプトカーの『アトラス』を出品した。
アトラスは、米国市場で最も売れている新車、フォード『Fシリーズ』の次期型を示唆したコンセプトカー。Fシリーズは米国の年間販売ランキングにおいて、36年連続ナンバーワンに君臨する大ベストセラー車だ。
アトラスが提案しているのは、Fシリーズの中核モデル、『F-150』の次期型。現行F-150同様、「ビルト・タフ」のコンセプトを受け継ぎ、力強く機能的なデザインを採用する。
パワートレインは、フォード自慢の環境エンジン、「エコブースト」。これは、排気量を縮小したダウンサイジングユニットをターボで過給し、新世代の直噴システムを組み合わせたもの。フォードモーターによると、アイドリングストップの効果もあって、燃費は最大で20%、CO2排出量は最大で15%改善しているという。
このアトラスのデザインモチーフが、次期F-150に反映される予定。フォードグループのラジャ・ナール副社長は、「36年のベストセラーの誇りを持って、ピックアップトラックの新基準を打ち立てる」と語っている。