エンジェル・スタジアムで行われたモンスター・エナジー・AMAスーパークロスの開幕戦で、4万5050人の超満員の観客が見守る中、ロケットスター・エナジー・レーシング・スズキのデビ・ミルサップスが初戦のレースを制した。
ミルサップスはホールショット(第1コーナーをトップで通過)を取り、ホンダ・マッスル・ミルクのトレイ・カナードが2番手、カナードのチームメイトであるジャスティン・バルシアが3番手と続いた。2度の450SXクラスチャンピオンのライアン・ビロポトは12位で第1コーナーを通過した。
第8ラップに、徐々に順位を上げていたビロポトがクラッシュして、レースに復帰する前に幾つか順位を落とした。レッドブルKTMのライアン・ダンゲイは4位の好位置をキープしながら3位のバルシアとのタイム差を縮め始めていたが、第15ラップにコーナーでクラッシュした。16ラップの間、辛抱強く待っていたカナードはミルサップスをかわしてトップに立ち、同ラップで3位を走っていたバルシアがクラッシュした。
ミルサップスは、最終ラップでフープス(長い連続した起伏を持つ障害)においてカナードを抜き去り、トップでゴールラインを通過した。カナードが2位、ダンゲイが3位でフィニッシュした。
「自分にとって、素晴らしい夜だった。」「これは2010年以来初めての勝利で、とにかく落ち着くように努めた。レースをリードしたのは久しぶりのことだったので、神経を落ち着かせるのが大変だった。」とレースに勝利したミルサップスは語った。
尚、HRCホンダからAMAスーパークロス初参戦となる成田亮は、1:01:872の予選総合ラップタイムで45位に終わり、ヒートレースに進出することができなかった(予選総合ラップ40位までのライダーがヒートレースに進出できる)。
モンスター・エナジー・スーパークロスは1月12日の夜、アリゾナ州フェニックスのチェース・フィールドで第2戦が開催される予定である。