イタリアの自動車大手、フィアットは1月3日、2012年のブラジルにおける新車販売の結果を公表した。乗用車とLCV(軽商用車)を合わせた総販売台数は、ブラジル進出36年で過去最高の83万8219台。前年比は11.1%増と伸びた。
車種別では、コンパクトカーの『ウーノ』が25万5149台を販売して、フィアットのブラジル最量販車に君臨。これに続いたのは、ブラジル市場ならではの小型ピックアップトラックの『ストラーダ』で、11万7464台と人気を集める。
また2012年は、ブラジルにおける現地生産台数も、新記録を達成。乗用車とLCV合計で75万9000台を生産し、2010年の69万台を上回る新記録。前年比は12.5%増だった。
なお、2012年12月単月のフィアットのブラジル新車販売は、7万4465台。2012年年間での市場シェアは、前年よりも1.1ポイント高め、23.1%とした。
フィアット/クライスラー・ラテンアメリカのクレドルビーノ・ベリーニ会長は、「ブラジル進出36年で最高実績という2012年の結果は、市場の回復を示すもの」とコメントしている。