日産自動車が2012年3月、新興国向けのブランドとして、復活を宣言した「ダットサン」。その新生ダットサンの市販車に関して、興味深い情報がもたらされた。
これは12月28日、『オートモーティブニュース』の欧州版が報じたもの。同メディアのインタビューに応じた日産自動車のコリン・ドッジ取締役は、「ダットサンの新型車は、ラーダ『Kalina』の車台をベースに開発するつもりだ」と話したというのだ。
ラーダとは、ロシア自動車最大手、アフトワズの乗用車ブランド。日産自動車とルノーは2012年12月、アフトワズを買収することで合意したと発表している。つまり、新生ダットサンには、ルノー日産が傘下に収めたアフトワズの車台が活用される可能性が出てきたことになる。
コリン・ドッジ取締役が具体的な車名を挙げたラーダKalinaとは、ラーダブランドのロシア主力小型5ドアハッチバック。日産自動車のカルロス・ゴーン取締役会長兼社長は、「ダットサンの市販車の目標価格は2300ユーロ(約26万円)」と明かしており、ラーダ車との車台共用が、コスト削減の秘策といえそうだ。