イタリアの自動車大手、フィアット。同社がイタリア主力工場のひとつを約3週間、操業を見合わせることが分かった。
これは11月20日、『ロイター』が報じたもの。同メディアがフィアット関係者から得た情報として、「フィアットがイタリア・メルフィ工場の操業を、年末から2013年初頭にかけて、20日間停止する」と伝えたのだ。
イタリア南部のメルフィ工場は、フィアット『プント』の生産拠点。欧州の信用不安の影響を受けて、フィアットの新車販売は落ち込んでいる。2012年1‐10月のグループ全体の欧州新車販売は、前年同期比16.3%減の67万2458台にとどまった。
今回のメルフィ工場の一時操業停止は、販売不振を受けての生産調整が目的。すでにフィアットは、『パンダ』などを生産するイタリア南部ナポリ近郊のポミリアーノ工場について、11月26日から12月9日までの2週間、操業を一時的に見合わせることを決定している。