ヤマハ発動機が発表した2012年12月第3四半期(2012年1〜9月)の連結決算は、営業利益が前年同期比62.4%減の228億円と大幅減益となった。
マリン事業や特機事業、自動車用エンジンは順調だったが、二輪車事業の販売は欧州で減少したほか、インドネシアやブラジルで需要減少に伴う在庫調整を実施したため減少。また、前年同期に対し円高になったことによる為替換算影響が498億円あった。これらの結果、売上高は同7.7%減の9095億円となった。
利益面では、コスト削減活動や原材料価格下落、経費削減による増益があったものの、新興国での二輪車販売減少、円高影響に加え、製造物賠償責任引当金の戻し入れの影響(前年同期126億円、当期21億円)や将来の成長に向けた開発費の増加などにより、収益を圧迫。経常利益は同58.7%減の280億円、四半期純利益は同64.2%減の143億円となった。
通期業績見通しは、前回予測を据え置いた。