トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は11月1日、10月のインド新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は1万0762台。前年同月比は14%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。
販売回復の要因が、ミニバンの『イノーバ』。改良モデル投入の効果により、10月は5889台を販売し、前年同月比は73%の大幅増。SUVの『フォーチュナー』も81%増の1378台と、マイナーチェンジの効果が持続する。『カローラアルティス』は332台を売り上げた。
一方、2010年12月に発売したインド向け戦略コンパクト、『エティオス』シリーズの販売は引き続き減少。同車の10月販売台数は、4596台。前年同月比は21.6%減と、2か月連続で前年実績を下回る。
TKMのサンディープ・シン常務は、「10月の販売の伸びは、イノーバとフォーチュナーのおかげ。インド新車市場は、とくに乗用車が減速傾向にある。これに比べると、SUVやMPVの販売は良好だ」とコメントしている。