【三菱 アウトランダー 発売】目指したのはプレミアムツーリングSUV

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三菱・アウトランダー
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三菱自動車は『アウトランダー』をフルモデルチェンジし、発売を開始した。

「新型アウトランダーの開発にあたり、我々はまず、先代のアウトランダーが世の中に提供してきたものは何だったのかについて、振り返りを行いました」とは同社執行役員プロダクトエグゼクティブの岡本金典氏の弁。

「それは優れた走行性能による、胸のすく走りや、3列7人乗りシートなどのユニークなユーティリティにより、クルマを通してよりアクティブに生活をエンジョイするきっかけとなる存在であったと思います」。そして、新型アウトランダーは、「このことを踏まえたうえで、さらに現在のユーザーのニーズに応える商品にしなければならないと、発売する時点でどのような時代背景が予測されるかについて考えました」

その結果、3つのポイントを岡本氏は挙げる。まず、「安全に対する意識の向上です。従来のクルマは、衝突安全技術を中心とした、事故を起こしても、怪我がし難いクルマを目指して開発していましたが、技術の進歩に伴い、予防安全技術を中心とした、事故し難いクルマが広く普及する時代が来ると考えました」と述べる。

次に、「石油枯渇などのエネルギー問題や、世界的な異常気象など地球温暖化問題が顕在化する中、ユーザーの環境意識の高まりが、より一層強くなることが予測されました」。こうした中、「クルマの燃費基準もますます引き上げられているでしょう」と話す。

最後は、「厳しい経済情勢が続く中、大切なお金をより有効に使うため、こだわるものと割り切るものをはっきりと分け、こだわったものは大切に使い続けるようになると予測しました」とする。

そこで新型アウトランダーは、「目の肥えたユーザーでも、十分に満足できる商品に仕上げる必要があると考えのです」とした。

このような背景のもと、新型アウトランダーでは、「SUVを新たな次元へ導くという意味の“LEADING THE NEW STAGE”をテーマに挙げ、先代の優れた特徴を継承しながら、優れた安全性能や、高い環境性能の実現、全体的な質感の向上を目指し、三菱のクルマ作りの技術、ノウハウを結集したプレミアムツーリングSUVを目指したのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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