日産自動車のEV、『リーフ』。同車に、価格を抑えた廉価モデルが設定される可能性が出てきた。
これは10月21日、英国の日刊紙、『フィナンシャル・タイムズ』の電子版が報じたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「日産リーフに廉価モデルが設定される方向」と伝えたのだ。
2010年末、日米で発売されたリーフ。その後、欧州など世界へ販売エリアを拡大した。廉価版が用意されるとしたら、その理由は何か。それは、最近のリーフの販売の勢いが、衰えていることが背景にあるようだ。
同メディアによると、日産は2012年度上半期(2012年4‐9月)、全世界で約1万2000台のリーフを販売。前年同期比は11%増と伸びているが、このペースだと、日産が目標とする年間4万台に届かない可能性が高いという。
同メディアのインタビューに応じた日産のアンディ・パーマー副社長は、「販売が伸びていないのは、EVの航続距離に対する不安が顧客の中にあるためだろう」とコメントしている。