10月20日、栃木県宇都宮市の宇都宮市大通りでジャパンカップサイクルロードレースの市街地レース「クリテリウム」が開催された。大通りは封鎖され、沿道は観衆で身動きもままならないほどの人出だった。
レースは、序盤から宮澤崇史(TEAM SAXOBANK-TINKOFF BANK)らがいきなりアタックを仕掛け、以後中盤までは主に日本人選手が引っ張る形に。中盤からは、一昨年のジャパンカップ本戦(森林公園周回コース)の覇者であるダニエル・マーティン(GARMIN-SHARP)らが先頭集団を吸収して混戦状態となった。
終盤には別府史之(ORICA-GREENEDGE)が猛烈な追い上げを図ると、今年5月に引退しながらもこのレースにだけ現役復帰したロビー・マキュアンがこれを追う。そしてゴール直前のスプリントではヤロスラフ・マリチャ(TEAM SAXOBANK-TINKOFF BANK)が爆発的な最後の登りを駆け上がり、別府らを引き離して優勝を果たした。別府は2位、3位にはマキュアンが入り、スプリンターとしての底力を改めて感じさせた。
21日には宇都宮森林公園周回コースにて、UCIアジアツアー・オークラスとしてジャパンカップ本戦が開催される。