欧州日産のワンオフプロジェクトとして誕生しながら、限定生産が決定した『ジューク-R』。『ジューク』に『GT-R』のパワートレインを移植したスーパーSUVの量産第1号車が、間もなく顧客に届けられることが分かった。
これは10月16日、欧州日産が発表したもの。ジューク-Rの量産第1号車、「シャシーナンバー001」が工場から出荷し、顧客の元へデリバリー中であることを公表すると同時に、量産第2号車、「シャシーナンバー002」の生産も順調に進んでいることが明かされたのだ。
ジューク-RはGT-R用の「VR38DETT」型3.8リットルV型6気筒ツインターボエンジン(プロトタイプの最大出力はGT-Rデビュー当初の480ps)をはじめ、独立型トランスアクスル4WDや6速デュアルクラッチトランスミッションまでも、そっくり移植。中身は、ほぼGT-Rといえるジュークである。
量産版のジューク-Rでは、プロトタイプよりもパワーアップ。その最大出力は65ps引き上げられ、545psを引き出す。そして最高速は、257km/hに到達する。
また欧州日産は今回、ジューク-Rの価格を公式発表。1台50万ユーロと告げられた。欧州の信用不安でユーロ安の状況にあるとはいえ、日本円に換算して5000万円という、まさにスーパーSUVだ。