10月13日、静岡県御殿場市の富士スピードウェイにおいて、WEC富士6時間レースの予選が行われた。トヨタ『TS030ハイブリッド』とアウディ『R18 e-tron クワトロ』のハイブリッド対決が注目される今戦に、トヨタの豊田章男社長も現地に駆け付けた。
今年2月に行われた『86』の発表会ではレーシングスーツを来て登場するなど、以前より大のレース好きを公言している豊田社長。この日もトヨタのピットで食い入るように各車の様子を見つめていた。
予選は、中嶋一貴がドライバーを務めるTS030ハイブリッドが1分27秒499で決勝のポールポジションを獲得、豊田社長の見守る中で幸先の良いスタートとなった。
予選終了後、豊田社長は「こうした国際レースが日本に戻ってきたことが本当に嬉しい」とコメント。決勝を前にアウディに先行する形となったハイブリッド対決については「トヨタの応援というよりは、日本チームの応援を応援してほしい」と控えめであったが、その口調はハイブリッド対決日本代表としての確かな自信に満ちていた。