米自動車大手、フォードモーターのインド法人、フォードインディアは10月1日、9月のインド国内の新車販売の結果を公表した。総販売台数は9418台。前年同月比は0.1%減と、わずかに前年実績を割り込んだ。
販売の主力は、2010年3月に発売した新型コンパクト、『フィーゴ』。同車は欧州Bセグメントの人気車種、『フィエスタ』をベースに、専用内外装を採用したインド向け戦略車だ。
フィーゴの現地価格は、34万9900ルピー(約70万円)から。初めて四輪車を購入するユーザーを中心に、支持を伸ばす。
また、9月の輸出を含めたフォードモーターのインド新車販売は、9418台。フォードインディアのマイケル・ボネハム社長は、「チェンナイ工場でディーゼルエンジンを増産し、10月のフェスティバルシーズンに備える」とコメントしている。
10月はインドにおいて、ヒンドゥー教の大祭が開催される時期であり、新車販売が最も活況を呈すタイミングでもある。フォードインディアは、ディーラーネットワークの強化やロードアシスタンスサービスの充実などで、販売増を目指す方針だ。