【新聞ウォッチ】日産ノート3位浮上、オーリスは…明暗分けた新車販売

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年10月5日付

●トヨタ、中国販売半減、9月、反日デモ響く(読売・1面)

●社宅跡地利用、トヨタグループ、スマートハウス団地開発へ(読売・8面)

●インド工場操業、今月ほぼ平常化、スズキ(朝日・8面)

●トヨタ南ア工場賃上げ求めスト(朝日・8面)

●マツダの中国販売35%減(朝日・10面)

●首位プリウスにアクアほぼ並ぶ、9月新車販売(朝日・10面)

●可夢偉初の表彰台なるか、F1日本GPきょう開幕(朝日・23面)

●インドネシア日本車攻勢、中間層拡大他国も注視、シェア9割超死守図る(毎日・8面)

●9月輸入車販売3ヵ月連続で増、ベンツ4年ぶり首位(東京・7面)

●「レッドブル」の裏方に日産車、F1日本GPバン提供(東京・7面)

●中国暴動特約を停止、大手損保保険料上げ検討、進出企業に影響(日経・1面)

●ホンダ,「軽」で初の首位、上期の新車販売(日経・9面)

●トヨタブラジルに挑む「他流試合」促す,系列のコスト競争磨く(日経・11面)

●ホンダ、3万台リコール届け出(日経・38面)

ひとくちコメント

日本自動車販売協会連合会(自販連)などが、2012年度上半期(4~9月)と9月の車名別新車販売ランキングを発表した。日経を除くと各紙は地味な掲載だが、順位の変化で国内自動車市場の実情が読み取れる。

上半期ではトヨタ自動車のハイブリッド車(HV)『プリウス』と『アクア』が1位、2位を独占するなど、エコカー補助金を追い風にHVの人気の高さが台数にもあらわれた。ベスト10に6車種も入った軽自動車ではホンダの『N BOX』が常連のダイハツ『タント』『ムーヴ』やスズキ『ワゴンR』を抑え、新顔ながらいきなり半期で首位に躍り出た。

9月の単月でもプリウスとアクアが1位、2位を獲得したが、その差はわずか52台。プリウスが前年同月で33.5%/減と大幅に落ち込んだことから、首位をアクアに譲るのは時間の問題だろう。また、上半期に軽のトップとなったN BOXだが、9月にモデルチェンジしたばかりのワゴンRが首位に返り咲き、スズキは軽メーカーの意地を見せ付けた。

気になる車種では、9月に新型車を投入した日産のノートが「ランキングの上位を狙う」(志賀俊之COO)との公約どおりに登録車で3位、総合順位で5位に浮上。ライバル車とみられるホンダの『フィット』が55.3%の大幅減で総合8位に後退した。トヨタの『カローラ』も総合でベスト10から外れた。

さらに、新車効果といえば、トヨタが8月末に投入したオーリスだが、自販連がデータを公表している登録車の30位にも入っていない。オーリスの月販目標は2000台とされており、9月20日には受注数が月間販売目標の約4000台となったことを発表している。だが、9月のランキングでは30位の日産『ジューク』(2265台)にも届いていない。常識に尻を向けたのは斬新なCMばかりではなかったようだ。

《福田俊之》

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