トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は10月1日、9月のインド新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は1万2115台。前年同月比は5%減と、久しぶりに前年実績を割り込んだ。
販売が落ち込んだのは、2010年12月に発売したインド向け戦略コンパクト、『エティオス』シリーズの販売が失速したのが要因。同車の9月販売台数は、4430台。前年同月比は25.3%減と、3か月ぶりに前年実績を下回る。
一方、このエティオスを上回る人気を集めたのが、ミニバンの『イノーバ』。改良モデル投入の効果で、9月は前年同月比23%増の5858台を販売した。SUVの『フォーチュナー』も21%増の1301台と、マイナーチェンジの効果が持続。『カローラアルティス』は424台、8月末に投入した新型『カムリ』は85台を売り上げた。
インド国内で販売が落ち込んだエティオスだが、9月は南アフリカ向けに2176台を輸出。TKMのサンディープ・シン常務は、「インド新車市場は減速傾向にある。フェスティバルシーズンに販売を伸ばしたい」と述べている。