普天間離着陸のMV-22 オスプレイは専用モードを使用

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0度まで完全に前傾させてしまった後はスピードが一気に上がる。
  • 0度まで完全に前傾させてしまった後はスピードが一気に上がる。
  • 岩国基地で離着陸訓練を行う『MV-22 オスプレイ』
  • モード変換に要する時間は約12秒で、この間はコンピューターが姿勢を制御する。
  • 非常にスムーズに転換している…という印象。機体のブレも地上からは感じられず、スムーズに上昇していく。
  • 岩国基地での訓練では、滑走路の末端近くから滑走開始していたため、モード変換終了は海上に出てからとなった。
  • このままバンクをつけて旋回していく。
  • 変換モードをやや横から撮影。これが離陸時の75度。
  • 徐々に前傾させていく。約12秒間とのことだが、意外に素早く行われる印象。

垂直離着陸が可能なアメリカ軍の輸送機、『MV-22 オスプレイ』の普天間基地配備が1日から始まった。オスプレイは離着陸時にエンジンを上向きにし、順航時は前向きにするが、このモード変換については「可能なかぎり市街地上空で行わない」という。

一時配備された山口県の岩国基地では9月21日からオスプレイの試験飛行が開始されたが、26日以降は普天間基地で離着陸する際に行う、通称「普天間モード」の訓練を繰り返し行っていた。

普天間モードはエンジンの角度を90度の状態で垂直離陸、もしくは80-75度の状態で滑走離陸した後、滑走路上空を飛行中に速度をつけ、滑走路末端まで到達する間にモード変換を完全に終えてエンジンを前向き状態にする。着陸の場合は海上で減速し、エンジン角度を90-75度の状態にして滑走路に到達させる。

オスプレイのエンジン騒音については、既存のヘリコプターとは比べ物にならないほど静かという印象だ。ヘリコプターの騒音は主に尾部のテイルローターから発生するスラップ音(バタバタという音)だが、オスプレイにはテイルローターが存在しない。岩国では自衛隊のヘリコプターも離着陸訓練を行っていたが、こちらの方が騒音としては大きかった。

《石田真一》

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