アウディは9月20日、新型『A3スポーツバック』の概要を明らかにした。実車は9月27日、フランスで開幕するパリモーターショー12でワールドプレミアされる。
新型『A3』は2012年3月、ジュネーブモーターショー12において、まずは3ドアハッチバックがデビュー。それから数えて半年、今度は5ドアハッチバックの新型A3スポーツバックが登場する。
新型A3スポーツバックも、先に発表された3ドア同様、現行モデルの路線を継承し、キープコンセプトのモデルチェンジを受けて誕生。新型のボディサイズは全長4310mm、全幅1780mm、全高1425mm、ホイールベース2636mm。現行モデルよりも若干大型化されているが、とくにホイールベースは58mm延ばされた。
その効果で、現行よりも室内スペースが拡大。アウディによると、後席は大人3名が十分にくつろげ、頭上と足元の空間も数mm拡大しているという。また、荷室容量は380リットル。後席を折り畳めば、1220リットル(いずれもVDA計測法)と、5ドアハッチバック車で最大級の容量を備える。
インテリアには、次世代のMMI(マルチ・メディア・インターフェイス)を採用。モニターはダッシュボード最上段の見やすい位置にレイアウトする。ダイヤル方式のMMI操作スイッチは小型化。またサイドブレーキは、新型では電磁スイッチ方式へと変更された。
新型には、フォルクスワーゲングループの新世代モジュラープラットフォーム、「MQB」を採用。ボンネットやフェンダー、フロントアクスルのサブフレームなどをアルミ製とし、軽量化を推進した。この結果、「1.4TFSI」グレードの車両重量は1205kgと、現行比で90kgの軽量化を達成する。
発売当初のエンジンは、ガソリン2とディーゼル1の合計3ユニットをラインナップ。ガソリンは全て直噴ターボの「TFSI」だ。
1.4TFSIグレードは、1.4リットル直列4気筒で、最大出力122ps、最大トルク20.4kgm。最大トルクは、1500rpmという低回転域から発生する。欧州複合モード燃費は18.9km/リットル、CO2排出量は123g/kmと優れた環境性能をマーク。
1.8TFSIグレードは、1.8リットル直列4気筒で、アウディバルブリフトシステムなどにより、最大出力180ps、最大トルク25.5kgmを引き出す。最大トルクは、1250-5000rpmの幅広い領域で発生し続ける特性。0-100km/h加速は7.3秒、最高速は232km/hの実力だ。