プジョーは9月12日、フランスで9月27日に開幕するパリモーターショー12でワールドプレミアするコンセプトカー、『ONYX』の詳細を公表した。
ONYXは、プジョーが提案するスーパースポーツカー。大胆なスタイリングに、ハイブリッドパワートレインを搭載した21世紀のスーパーカー像を提示している。
ミッドシップにレイアウトされるのは、直噴の3.7リットルV型8気筒ターボディーゼル「HDi FAP」。プジョーは2011年を最後に、ルマン24時間耐久レースから撤退したが、このエンジンはプジョーのルマンレーサー、『908』用がベース。最大出力は600psというパワフルさだ。トランスミッションは、6速シーケンシャル。
ハイブリッドシステムは、プジョー自慢の「ハイブリッド4」。エンジンが後輪を駆動し、モーターが前輪を駆動する4WDだ。モーターは最大出力80psを引き出し、加速時にエンジンをアシスト。二次電池は、リチウムイオンバッテリーだ。
ボディサイズは、全長4650×全幅2200×全高1130mm。ワイド&ローの大胆なフォルムが際立つ。20インチの大径タイヤはミシュランと共同開発され、サイズはフロントが275/30、リアが345/30。カーボンファイバー製モノコックは、重量がわずか100kg。この効果もあり、車両重量は1100kgに抑えられる。
プジョーは、ONYXのパフォーマンスデータを開示していない。ただし、「パワーウェイトレシオは2kg/ps以下」と説明しており、フェラーリ『458イタリア』の2.42kg/psを凌ぐ数値を実現していることになる。