三菱自動車工業の開発部門を担当する中尾龍吾取締役は、9月5日に技術発表したプラグインハイブリッド車の『アウトランダーPHEV』について、「PHEVが高い価格で売れるとは思っていない。とんでもない価格にはならない」と述べた。
同モデルは日本では2013年初めに発売の予定。日本メーカーのプラグインHVではトヨタ自動車が今年1月に発売した『プリウスPHV』やホンダが今年度内に発売予定のモデルと並ぶ量販車になる。
中尾取締役は、同社が量産化で先行した電気自動車(EV)を引き合いに出し、「EVでは価格や航続距離、充電インフラが普及の阻害要因になっている」と指摘。PHEVでは航続距離や充電インフラの問題は解消されるものの、残る価格について「お客様が、そう負担をしなくてすむようにしたい」と話した。
もっとも、アウトランダーPHEVは日産自動車のEVである『リーフ』の半分に相当する12kWhのリチウムイオン電池を搭載するなど、コストアップ要因は小さくない。どの程度の価格設定となるか、注目される。