米国の自動車最大手、GM。同社の重役が、ロシアでの現地生産の拡大に向けて、積極的な投資に乗り出す方針を示した。これは8月29日、ロシアで開幕したモスクワモーターショー12でGMの海外事業部門、GMインターナショナル・オペレーションズのティム・リー社長が明らかにしたもの。同社長は、「今後5年間に、GMはロシアに10億ドル(約780億円)以上の投資を行う」と宣言したのだ。GMがロシアで大型投資に乗り出す目的は、現地生産の拡大にある。GMは現在、サンクトペテルブルクなどロシアの3工場で、現地生産を実施。ロシア新車市場が急成長していることから、需要に見合う生産能力の増強を行う。また、今回の投資計画には、完成車の組み立て能力の引き上げだけでなく、エンジンやトランスミッションなど、部品の生産能力増強も含まれる。GMは主力のシボレーブランドを中心に、ロシア新車市場において、地元のアフトワズに次ぐシェア2位争いを展開している。
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