【新聞ウォッチ】お盆休みの明暗…スズキはインド工場再開、シャープは主力工場売却

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マルチ・スズキのマネサール工場
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年8月17日付

●インドのスズキ工場、21日再開(読売・8面)

●節電の夏前半しのぐ、暑さ想定以下、需要抑制「再稼働なければ厳しく」(毎日・5面)

●メダリスト一堂に、20日、銀座でパレード(毎日・26面)

●ホンダインドネシアで攻勢スクーター3割増(産経・8面)

●シャープ主要事業売却、複写機や空調機器、亀山工場分離も検討(日経・1面)

●渋谷に最大級駅ビル、東急・JR東など(日経・1面)

●「円高の夏」不安後退、米景気への悲観論薄れる、日経平均9000円回復(日経・3面)

●ブラジル、大型景気対策、鉄道・道路に5年で3兆円(日経・6面)

●バイオ素材、最前線、トヨタ、内装へ採用本格化 (日経・10面)

●ホンダ、国際会計基準に、15年3月期系列メーカー追随も (日経・13面)

ひとくちコメント

お盆休暇中の企業ニュースは夏枯れ状態と伝えたが、どうもシャープとスズキの2社だけは別格のようだ。スズキはインド子会社であるマルチ・スズキのバルガバ会長と中西真三社長らが現地で記者会見し、暴動事件で閉鎖中のマネサール工場(ハリヤナ州)を来週の21日に再開すると発表した。

15日にもこの欄で取り上げたが、スズキ側が正式発表したことで、きょうの各紙も「インドのスズキ工場、21日再開(読売)などと、報じている。ただ、操業再開にあたり、「州警察が500人規模で警備にあたる厳戒下での操業となる見込み」で「従業員確保などでも問題が残り、生産を回復させるには、まだ時間がかかりそうだ」(産経)という。

ともあれ、再開に向けて一定のめどをつけたスズキに対し、日を追うごとに泥沼化しているのがシャープである。16日の読売朝刊で「シャープ太陽電池拠点など主力工場売却」と報じたのに続き、きょうも日経が1面トップで「シャープ主要事業売却」と取り上げている。

株価が急落するなど、財務状態の悪化に歯止めがかからないためで、鳴り物入りで建設した亀山工場まで、本体から切り離す検討も始めたという。株価動向を含めてしばらく目が離せない。

《福田俊之》

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