ホンダのモータースポーツ活動を統括するホンダレーシングは8月3日、今秋からWTCC(世界ツーリングカー選手権)に投入する『シビックWTCC』のシェイクダウンテストを完了したと発表した。同時に、マシンの姿も初公開されている。
シビックWTCCは、欧州仕様の新型『シビック』5ドアハッチバックをベースに開発されたレーシングカー。10月21‐22日、鈴鹿サーキットで開催されるWTCC日本ラウンドでデビューを飾る。
搭載エンジンは、「HR412E」型と呼ばれる直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ。WTCCのレギューレーションに従って、本田技術研究所・四輪R&Dセンターが、設計とテストを行ったレース専用エンジンだ。
シビックWTCCのシェイクダウンテストは7月27日、イタリアのヴィラノサーキットで実施。その後、7月31日と8月1日の2日間、ローマ近郊のヴァレルンガサーキットに場所を移して行われた。
このシェイクダウンテストに合わせて、ホンダはシビックWTCCの最終フォルムを初公開。前後スカートを市販車に対してワイド化するなど、エアロダイナミクス性能を徹底追求しているのが特徴だ。ホンダによると、Cセグメントの5ドアハッチバック車としては、最高の空力性能を生み出すという。
シェイクダウンテストは2009年のWTCCチャンピオン、ガブリエーレ・タルクィーニ選手が担当。同選手は、「ボディワークは緻密で、エンジンは素晴らしい手応え。鈴鹿でデビューする際には、間違いなく世界中のWTCCファンを驚かせることになる」とコメントしている。