ドイツGP決勝が行われた日曜日の午前中、FIA技術部門代表のジョー・バウアーから、レッドブルのエンジンマッピングについて疑義を呈する報告書が提出された。同時にレーススチュワードのデレック・ワーウィック、ティム・メイヤー、パウル・グチャールとの話し合いも行われたが、結果、レッドブルに対する処分は行われないこととなった。
問題となったのは、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェーバーが駆るRB8のエンジントルクマップ。技術規定5.5.3に違反するというもので、具体的には、中回転域のトルクを増すことでトラクションコントロールとエキゾーストブローイングを行っているのではないかと言われている。結果的に、空力特性に人工的に手を加えた両車は技術規定036-11に違反するという内容だ。
FIA、レッドブル、エンジンを供給するルノーの代表との話し合いが行われ、ECUデータの解析を行ったスチュワードは、チームの説明のすべてを受け入れることはできないが、レギュレーションの条文上は提出されたマップは5.5.3に違反しないとの結論に達した。
早急なレギュレーションの明文化がなされないと、他チームが追従の動きを見せるだろう。