BMWアクティブEで実証試験を開始…カーシェアで顧客開拓

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  • BMWグループジャパン プロジェクトBMW iディレクターの丸山英樹氏

タイムズ24とビーエム・ダブリュー(BMWジャパン)は、電気自動車のBMW『アクティブE』をカーシェアリングシステムに導入し、合同実証試験を開始すると発表した。

BMWグループジャパン プロジェクトBMW iディレクターの丸山英樹氏は、これまでのBMWの取り組みについて、「2007年、BMW会長のライトホーファーが就任した時に、ナンバーワンストラテジーを発表しました。これは、プレミアム製品、及び、プレミアムサービスでナンバーワンになること」だと述べ、ここから、BMWの中でプロジェクトiが始まったとする。

これは「全社横断的に、これからのプレミアムの新しい定義を探すことが命題でした。その結果、これからのプレミアムナンバーワンとして生きていくために大切なことは、持続可能、サスティナビリティということでした」とした。

また、「都市化、高齢化が進む中で、ただクルマを開発し、作って、店頭で売るという時代は終わったのではないかと考えました」。

そのために、プロジェクトiでは、新コンセプトのクルマや、新素材の導入、また、化石燃料から例えば電気への駆動力の変化など、いくつかの提案があった。「BMWはまずMINIを電気自動車にして、実証実験を行うことで、ユーザーの使用実態や、電気自動車に対する期待値を調査しました。これに飽き足らず、今回、BMW『1シリーズ』をベースにアクティブEを作り、更にここでデータを取ることにしました」と話す。

また、「クルマ離れが叫ばれていますので、今までクルマに乗らなかった人、クルマに見向きもしなかった人をもう一回クルマというモビリティに取り込もうと、新たなユーザーにアプローチすることを考えています。ディーラーに行ってクルマを買うということだけではなく、色々なユーザーに対するアプローチの仕方もあるでしょう」。

そこで、「新しいユーザーへのアプローチの仕方として、カーシェアがあります。クルマを買わなくなるという見方もありますが、我々はそうは思いません」という。実例としてドイツでは1000台近いクルマをカーシェアで走らせているとした。

丸山さんは、「タイムズ24とBMWの共通の企業目標は、持続可能なモビリティの実現ということです。そこでアクティブEという電気自動車と、タイムズプラスというカーシェアリングシステムで、協力体制を作っていこうということなのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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