セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とフェラーリチームの間に、2013年末の移籍で仮契約が交わされたのではないかという報道が出て久しい。これに対しベッテルのコメントは、フェラーリと結びつけて語られることは'光栄'だが、移籍の合意はまったくないという公式のコメントを繰り返すばかりだ。
「ドメニカリやモンテゼモーロが僕を将来のフェラーリドライバーと見てくれたのなら身に余る光栄だ。でも僕からはシグナルは送っていないし、署名も交わしていないし、何かを合意して握手をしたこともない」
「だけどF1ドライバー24人に、“将来フェラーリでドライブしたいか?”と聞けば全員が肯定するはずだ。この僕だって同じだよ。偉大なレースチームと呼ぶ以外にない存在だ。でも、実際に動くとなったらあらゆる当事者の都合が関わってくる。何か状況が変わって僕が突然どこかに移籍する日は来るかもしれないし、レッドブルというパッケージに満足しきってここでキャリアを終える可能性もある」
遠い未来のことは考えたくないという気持ちもあるのだそうだ。レッドブルの契約が切れたときのことよりも、今のこのシーズンが重要だというのが彼の考えだ。
「何度聞かれてもノーだよ。トップを占めたとは言っても競争は非常にタイトだ。大切なのは今シーズンだ。僕はタイトルを防衛したいから、数年先のことなんか考えたくない。アロンソがフェラーリに移籍したのは2010年だけど、最初の接触は2005年にあったと話していたよね。彼だって移籍までに5年もかかっているんだよ」