フォードモーターは19日、2012年内に欧州市場へ15の新型車を投入すると発表した。全て、クラス最高レベルの燃費性能を標榜している。
15の新型車は、全て新世代の環境エンジンを搭載するのが特徴。ガソリンエンジンは直噴ターボの「エコブースト」、ディーゼルエンジンは直噴ターボの「TDCi」ユニットを積む。
同社の指す15の新型車とは、同一車種で異なるエンジンを積むモデルも、ひとつの新型車とカウント。例えば、エンジンの違いによって、主力コンパクトカーの『フォーカス』は4車種、MPVの『B-MAX』は3車種が2012年に発売される。
15の新型車の中で注目されるのは、フォーカス、B-MAX、そして『グランドC-MAX』が搭載する「1.0エコブースト」だ。ダウンサイジングコンセプトを前面に押し出しているのが、エコブーストシリーズ最小の1.0リットルの排気量を備えた3気筒ユニットだ。
1.0エコブーストは、最大出力が100psと125psの2種類のチューニングが存在。100ps仕様の場合、CO2排出量は109g/km。125ps仕様でも、CO2排出量は114g/kmと、クラストップレベルの優れた環境性能を実現する。
欧州フォードのシェリフ・マラクビー氏は、「我々は2012年、欧州の顧客に最も環境性能の高いモデルを提供する」と語っている。