実際、もの凄いシーズンになっている。開幕から5戦を経て5人目のウィナーが誕生したわけだが、こんなに接戦となったシーズンは近年では記憶にない。パストール・マルドナド(ウィリアムズ)の初優勝は、歓喜と驚きに満ちていた。
「僕だけではなくてチームの全員にとって最高な1日になったと思う。昨年以来、レースを重ねながら性能改善に取り組んだ結果、ここまで来ることができたんだ。予選も凄かったが、(日曜日は)こうして優勝することができた」
「ストラテジーの上でも非常に厳しいレースだった。特にリヤタイヤには苦しめられた。2、3周走っただけで調子が崩れてしまうんだ。でもマシンがスタート直後から力強く走ってくれたので助けられた」
「スタートではフェルナンド(アロンソ)に前に出られてしまい、しばらく彼のペースについて走ったんだが、あの駆け引きも凄かった。僕にとって最初の優勝であり、最初のポディウムだ。今の、この気分を想像してもらえるよね!」
「レースは物凄い競り合いだった。タイヤのデグラデーションに注意していたので、あまり激しくプッシュはしなかった。とにかくレースの終わりまでタイヤを持たせようとしたのでフェルナンドに追い上げられた。ストレートエンドで何度か追い付かれそうになった。でも、ギャップを保つのはそれほど難しくはなかったよ」
「今日のマシンのペースは最高だったと思う。最後のピットストップでちょっとしたミスもあったけど、パフォーマンスには影響しなかった」