気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年4月16日付
●アフガン同時襲撃、タリバン声明、日本大使館に着弾(読売・1面)
●新卒採用来春も慎重、124社調査、「前年並み」4割(読売・2面)
●稼働判断「反対」55%原発安全性に不信感(朝日・1面)
●主張:新東名 大動脈の複線化は必要だ(産経・2面)
●人気表品開発ヒストリー、新技術ディーゼル変えた、新型SUV「CX-5」マツダ(産経・10面)
●ロズベルク初V、可夢偉10位入賞F1中国GP(産経・18面)
●海外修業20代の発見、帰国後に多くの実り(日経・15面)
ひとくちコメント
新東名高速道路の静岡県内の御殿場ジャンクションと三ヶ日ジャンクションの間の162kmの区間が週末の14日午後3時から開通した。
「開通初日にぎわう」(毎日)や「走りやすい」(日経)など、15日の各紙の朝刊などにサービスエリアやパーキングエリアで開通を待ち望んでいたドライバーなどのコメントを紹介した記事を多く掲載していた。
きょうの産経は社説の「主張」のテーマとしも取り上げているが「東名高速の慢性的渋滞解消を狙いに平成32年度の全線開通を目指すが、東日本大震災を機に、災害時のバイパス路としても見直されている」と指摘。さらに「無駄な公共事業の典型とされがちな高速道路建設だが、物流の屋台骨を構築するうえで不可欠な事業はある。首都圏と中部圏を結ぶ新たな大動脈としての役割に期待したい」とまずは歓迎ムードの論調だ。
ただ、「民主党政権はこのところ、整備新幹線の建設凍結解除など、大型の公共事業復活に熱心だ」としながら「マニフェスト(政権公約)で掲げた『コンクリートから人へ』のスローガンは忘れたかのようだ」として「高速道路建設に当たって政府には、将来を見据えた計画作りを求めたい」と警鐘を鳴らす。
各紙の記事では「道路がとても広く、走りやすかった」と話すドライバーのコメントを紹介しているが、道路を運営管理する日本高速道路は「渋滞は、5月の大型連休まで続く可能性がある」とみている。賛否はいろいろあるようだが、議論をする前にまずは走ってみるしかない。