米国で4日、開幕したニューヨークモーターショー12。クライスラーグループのダッジブランドのブースでは、アルファロメオ『ジュリエッタ』の車台をベースに開発した小型セダン、『ダート』のラリーバージョンが正式発表された。
このラリーレーサーは、2012年シーズンのグローバルラリークロス選手権(GRC)に参戦する目的で開発。同選手権は2011年、米国でスタート。WRC(世界ラリー選手権)などとは異なり、同時に複数のマシンで争われるオフロードレースで、観客が楽しめるエンターテインメント性の高い内容が特徴だ。
ダートのラリークロス選手権用マシンは、エンジンを大幅にパワーアップ。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンはターボチャージャーで過給され、最大出力600ps、最大トルク76kgmを引き出す。駆動方式は4WD化。0-96km/h加速は、わずか1.9秒で駆け抜ける実力だ。
ドライバーは、ラリーアメリカを4度制し、X Gamesで17回の金メダルを獲得したトラビス・パストラーナ選手。ニューヨークモーターショー12の会場には、ブルーを基調にレッドブルのデカールが貼り付けられたマシンが披露され、5月26日の開幕戦に向けて、スタンバイ完了をアピールしていた。