ホンダ『ステップワゴン』のマイナーチェンジの大きなポイントは、使い勝手の向上にある。
本田技術研究所第11技術開発室第7ブロック研究員の三上孝之さんは、「奥様が使うことが多いモデルなので、そういうユーザーの要望から、カップホルダーの数や、コンビニフックを増やすなど使い勝手を向上させました」という。
このようなアイディアは、「ディーラーに行ったり、ユーザー訪問をするなど、実際の使い勝手を見て研究し、発想しました」と振り返る。
その例として、もともとセカンドシートのカップホルダーはドアについており、それで十分と考えていた。しかし、「ユーザーの声を聞くと、足元なのでジュースなどは置きたくない。また小さい子供はチャイルドシートに座るので、手が届かないという声がありました」。
さらに、センターウォークスルーが可能で、かつ、モノを置くスペースが欲しいという声もあったことから、「1列目シート中央にセンターテーブルを設置しました。これは、セカンドシートからはカップホルダーとして使え、1列目ではテーブルとしても使える。そして、倒せばウォークスルーができるのです」と、ユーザーの視点から使い勝手を向上させたことを語った。