GSユアサは23日、同社のアイドリングストップ車用鉛蓄電池が、スズキ『MRワゴン』、『ワゴンR』、『ワゴンRスティングレー』、『アルト・エコ』、のアイドリングストップシステム搭載車に採用されたと発表した。
今回、アルト・エコなどに採用されたGSユアサ製鉛蓄電池は「M-42」タイプで従来の始動用鉛蓄電池と比較して高い出力、高入力(充電受入性)、高耐久性の3つの性能を備える。これらの性能は、GSユアサがこれまで培ってきた薄型極板製造技術、カーボン技術、長寿命化技術をバランス良く組み合わせることで実現した。
アイドリングストップシステム搭載車では、信号待ちや交通渋滞などで停車した際、エンジンを停止させる。鉛蓄電池は、エンジン停止時のカーナビ、オーディオ、エアコンなどへの電力の供給、エンジン再始動時の大電流供給やブレーキ制動時の回生電力を充電する役割を果たすため、負荷は大きい。
さらに、新アイドリングストップシステムでは、停車時に加え、停車直前の減速時からエンジンを停止させる。頻繁な充放電への対応を可能とする電池として今回、M-42タイプが採用された。
電池はハイブリッド車を除くガソリン車トップとなるアルト・エコの燃費性能30.2km/リットルに寄与している。