ABB、フォーアールエナジー、北米日産、米国住友商事の4社は、米国市場において、日産の電気自動車(EV)『リーフ』のリチウムイオンバッテリー二次利用の事業化検討で、パートナーシップ契約を締結したと発表した。
今後、4社共同で電気自動車用として使用後のバッテリーの二次利用による商業・産業用蓄電システムやバックアップ電源について市場ニーズの調査やビジネスモデルの検討、試作システム開発、技術評価、実証試験、事業性の評価などを実施する。
EV用リチウムイオンバッテリーは、パソコンや携帯電話用小型リチウムイオンバッテリーより寿命が長く、自動車用として使用した後も、家庭用のエネルギー貯蔵やスマートコミュニティでのエネルギーマネジメントシステムなど、定置型バッテリーとしての二次利用が可能。
今回のパートナーシップで評価する蓄電システムは、使用量の少ない時間帯に電力を貯蔵し、需要の多い時間帯にはグリッドに戻すことにより、効果的な電力需要・供給調整を可能にするもの。停電・節電時のバックアップ電源としても利用できる。
米国の送電・配電事業分野でトップシェアのABBとのパートナーシップによりスマートグリッド分野でコスト競争力のある蓄電システムの可能性を検討、事業化を目指す。