三菱自動車のEV『i-MiEV』のモーター、パワー制御装置を開発したことで知られる重電メーカーの明電舎は、次世代のモーターとインバーターを出品した。
現在開発が進んでいるのは3モデル。定格30kWの軽自動車向け、定格60kWの小型車向け、定格80kWの中型車向けだ。ブースには小型車向けのモーターとインバーターがディスプレイされていたが、驚きなのはその小ささ。モーターは円筒状からの出っ張りがほとんどなく、相当小さなボンネットスペースにも綺麗に収まる形状。直接水冷方式のインバーターは何と体積たったの4.6リットル。これまでのEVやハイブリッドカーのインバーターのイメージからはちょっと想像できない高密度実装ぶりだった。
「次世代品の量産はまだ決まったわけではなく、これから自動車メーカーさんなどと話をさせていただく段階。ただ、作るとなればこれくらいの小型化はできるというところは示しておきたいと考えて出品しました」。(明電舎関係者)
EVにとってエネルギー効率向上は重要命題だが、その実現のためには電気部分だけでなく、クルマの小型軽量化などにも踏み込むことが要求される。こうしたパワートレインの容積削減は、非常に意義深いソリューションだ。