インドにおいて、日本円で約20万円の超低価格車、『ナノ』を発売中のタタモーターズ。9日、米国で開幕したデトロイトモーターショー12で、未来のナノと受け取れるEVコンセプトカーが披露された。
これは同社の関連会社、タタテクノロジー社が開発したスタディモデル。デトロイトモーターショー12のイベントで、2046年の都市をテーマにした「ミシュランチャレンジデザイン」に出品する目的で製作された。
車名は、『eMO』。これは、エレクトリック・モビリティの略である。そのEVパワートレインは、2個のモーターが前輪を駆動。二次電池は蓄電容量18.4kWhのリチウムイオンバッテリーで、最高速は105km/h。1回の充電で、最大160kmを走行できる。
また、フロントガラスはパノラマウィンドウ化。ボディ後方に向けてルーフを高くするなど、コンパクトボディで広い室内空間を追求する工夫が見て取れる。
タタテクノロジー社のウォーレン・ハリス社長兼COOは、「eMOはインドの自動車エンジニアリングの時代が到来することを象徴するもの」と、自信たっぷりにコメントしている。