9日、米国で開幕したデトロイトモーターショー12。トヨタ自動車の若者向けブランド、サイオンのブースでは『FR-S』(日本名:トヨタ『86』)が正式デビューを飾った。
サイオンは2003年、米国トヨタ販売が立ち上げた新ブランド。いわゆる「ジェネレーションY」と呼ばれる若い世代をターゲットに据えている。
現行サイオンのラインナップは、『xB』(日本名:トヨタ『カローラルミオン』)、『xD』(日本名:トヨタ『イスト』)、クーペの『tC』、そして『iQ』。この4車種に新たに加わるのが、小型FRスポーツのFR-Sだ。
すでに2011年11月末、カリフォルニア州ロサンゼルスで開催した特別イベントで披露されたFR-Sだが、モーターショーを舞台にした正式発表は今回が初めて。米国トヨタによると、すでに特設サイトには購入に関心を寄せている約3万人が登録を済ませたという。
サイオンは、FR-Sに対する予想以上の反響の大きさを受けて、「ファースト86」プログラムを今回のデトロイトモーターショーで発表。これは2012年春のサイオンFR-Sの米国発売に先駆け、抽選で選ばれた86名の顧客に優先的にFR-Sを納車するという内容だ。12日の正午から、8時間06分間、エントリーを受け付ける。「86」というキーワードへのこだわりだ。