3日、一般公開が始まった東京モーターショー11。英国ラディカルのブースでは、最新作の『SR3 SL』が日本初公開された。
ラディカル社は1995年、フィル・アボット氏とミック・ハイド氏の2名が英国に設立した小さなスポーツカーメーカー。フィル・アボット氏の「2輪のエンジンを積んだスポーツカー」構想に基づき、カワサキ『ZZR1100』のエンジンを積んだラディカル『1100クラブスポーツ』を発表。スポーツカーメーカーの仲間入りを果たした。
2004年にはスズキ『GSXR1300』(通称:ハヤブサ)のシリンダーヘッドに、独自開発のクランクケースを組み合わせた2.8リットルV型8気筒ガソリンエンジン(最大出力360ps)を積んだラディカル『SR8』を発表。カーボンとスチールを使用したスペースフレームシャシーに、カーボン製ボディを載せる手法は、レーシングカーそのものだが、安全基準や排出ガス基準に適合。ナンバープレートを取得でき、公道走行が許される。このSR8が2005年、ニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、6分55秒の市販車最速タイムをマークしている。
そんなラディカル社の最新作が、今回日本上陸を果たしたSR3 SL。車名のSLとは、ストリート・リーガルの略だ。SR8のシャシーを基本としながら、より公道走行重視のセッティングを施したスポーツカーである。
SR8との大きな違いは、エンジン。フォード製の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン、「エコブースト」を搭載する。最大出力は、チューニングによって300psを獲得。トランスミッションは、パドルタイプの6速シーケンシャル。車両重量は795kgという軽量さだ。