【東京モーターショー11】日産 NV350キャラバン…すっきりクリーンなデザイン

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日産NV350キャラバン(東京モーターショー11)
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  • 日産 NV350
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市販を前提に日産自動車が第42回東京モーターショーに出品する『NV350キャラバン』のデザインは、現行キャラバンの反省点からスタートしている。

「従来型のホイールベースは短くて、視覚的な重心が高かったことから、もう少し安定感のあるフォルムにしようと考えました」とはデザイン本部プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナーの倉岡享一さん。

そこで設計部門に依頼し、ホイールベースは伸ばし、その分フロントノーズを短くした。それは4ナンバーサイズを守ることでもあった。また、「サイドビューで見たとき、現行車のフロントノーズは少し飛び出た感じになっており、すっきりしない印象だったので、プロポーションを修正し、クリーンでモダンなフォルムにしました」。

同時にサイドのデザインでは、「通常このようなタイプのクルマは前から後ろまでキャラクターラインをスパッと通して長く見せますが、今回は、キャラクターラインをリアとフロントと分けて、真ん中のBピラーあたりに広い面が残るような形のデザインにしています。割とクリーンでおおらかなデザインにしています。“すっきりクリーン”がポイントなのです」と笑う。

「ボディサイドのリアホイールアーチ上の、削ぎ面の下側の丸みなどもこだわりました。『ハイエース』のデザインは評判よく、またいいデザインなので、負けないようにしたいという社内的な合意がありましたので、若干お金をかけることが出来たのです」。

また、倉岡さんはNV200のデザインも担当した。「ニュアンスは違いますが、フロントからのキャラクターラインとリアからのキャラクターラインが交錯しながら、そして、真ん中に広い面を持たせるという考え方は踏襲しました」。

「10年以上ぶりのフルモデルチェンジ。その分新しくなったフレッシュなスタイルを見てほしいです。一番のアピールポイントはすっきりとしたボディサイド。ドリップチャンネルも無くしたので、それもサイドビューのすっきり感には効いていると思います」と自信をのぞかせた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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