女性が車を運転することを禁止している厳格なイスラム国家、サウジアラビア。同国で、運転を強行した女性に対するムチ打ち刑が撤回された。
2011年7月、サウジアラビアで女性の権利向上を求めて車の運転を強行したシャイマ・ジャスタニアさんを、警察が拘束。そして9月27日、裁判所は彼女に、むち打ち10回の刑を言い渡していた。
これに対して9月29日、女性の運転解禁に向けた運動を続けているサウジアラビアのアミーラ・タウィール王女が、自身のTwitterページにおいて、判決の撤回を明らかに。王女のつぶやきによると、アブドラ国王への働きかけによって、国王がムチ打ち刑の撤回を命令したという。
アブドラ国王は9月25日、2015年以降の地方選挙において、女性に参政権を与える方針を発表。今回のムチ打ち刑の撤回も、女性の権利向上運動に配慮したものと見られている。