13日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー11。フォルクスワーゲンは新世代コンパクト、『up!』の市販モデルの初公開と同時に、6台ものup!コンセプトカーを披露した。中でも注目は、『GT up!』だ。
GT up!は、up!のスポーツバージョンの提案。専用フロントバンパーには、『ゴルフGTI』を連想させるハニカムグリルを装着。このバンパーには、ブレーキ冷却用に2個のエアダクトが追加されている。
足元は17インチのアルミホイール&タイヤで引き締め、ブラックのドアミラー、LEDデイタイムランニングライト、ルーフスポイラー、クローム仕上げのエグゾーストパイプなどの専用装備を採用。排気サウンドにもこだわった。
ここまで来れば、ほとんど「GTI」と呼びたいところだが、残念ながらエンジンに変更はなく、1.0リットル3気筒ガソリン(最大出力75ps)のままである。
しかし、フォルクスワーゲンは将来、up!に最大出力100ps、車両重量900kgクラスのスポーツグレードを設定する方針を示唆。1976年の発表当時、「ドイツ・アウトバーンの追い越し車線を走れる唯一の小型車」と呼ばれた初代『ゴルフGTI』の再来を狙っているようだ。