日産自動車の中国合弁会社、東風汽車有限公司の中村公泰総裁は13日、メーカーの乱立で生産能力の過剰が懸念されている中国自動車市場について、競争力のない現地資本メーカーの淘汰が始まるとの考えを示した。
中村総裁は同日横浜市で開いた会見後、一部報道陣に対し「100を超える(現地資本の)メーカーがあって、覚えられないくらいブランドが雨後の竹の子のように生えてくる。それぞれが自分のブランドをもっているが、燃費規制や安全基準が厳しくなったら、生き残れないだろう」と指摘。
さらに「消費者が初めて車を買う場合に、よくわからないので(現地資本メーカーの)安くて大きな車を選ぶが、だんだん彼らが買い替えていくと良い車と悪い車がわかってくる。そうなると、ちょこっと人のまねして造った車の会社はだんだん合従連衡してなくなってくると思う」と述べた。
また中村総裁は東風汽車の現地独自ブランドとして導入を進めている『VENUCIA』が、今後淘汰進む現地資本のメーカーがターゲットとしていたユーザーの受け皿になるとの考えも明らかにした。