日産自動車の国内営業部門を担当する片桐隆夫副社長は7日、横浜市のグローバル本社でメディア各社の取材に応じ、国内販売の中期的な目標として「明確な2位の獲得」を掲げた。
同社はすでに、2010年度で13%だった販売シェアを13年度に15%まで伸ばす計画に取り組んでいる。片桐副社長は「時期はともかく、近い将来に2位の安定確保」を目指すと表明した。
シェア拡大に向け、中期経営計画「日産パワー88」に沿って国内向け新モデル投入を強化するほか、全国を260の商圏に分けてキメ細かい販売施策の展開などを進める。
全国1万3000人となっている販売会社の営業要員について「商圏によっては不足するところもあるので、増強も図る」としている。また日産ブランド浸透のため、「ブルー」と「レッド」に分かれていた販売店の看板も今年度内に一本化する。