フィアットパワートレイン社のガソリンエンジン担当チーフコーディネーター、ヴィットリオ・ドリア氏は25日、都内で会見し、2気筒エンジン「ツインエア」をベースにしたシティカー向け小型ハイブリッドパワートレインの開発に着手していることを明らかした。
ドリア氏によると、2気筒にエンジンをダウンサイジングした特徴を生かして、電動モーターを一体化したデュアルドライクラッチ式トランスミッションを組み合わせるものになるという。この方式を使えばベース車両に対する専用加工などを最小限にするオプション装備品として商品化できるとしている。
具体的なハイブリッドシステムとしては、電動モーターによるエンジン始動、電動モーター駆動による発進と微速走行、回生ブレーキ、メインバッテリー充電のためのプラグインといった機能、機構などを盛り込むという。
ドリア氏は、この方式のパワートレーンによりCO2の排出量を約20%以上低減できるとしている。具体的な商品化の時期は明らかにしなかった。