米国市場において、急激に存在感を増している韓国の自動車メーカー、ヒュンダイ。そのヒュンダイの顧客に、米国の富裕層が増えているという興味深い記事が掲載された。
これは8日、『ザ・ウォール・ストリート・ジャーナル』の電子版が報じたもの。同メディアの取材に応じたヒュンダイモーターアメリカのジョン・クラフシックCEOは、アメリカンエキスプレスの「センチュリオンカード」、通称「ブラックカード」の所有者の6%が、ヒュンダイの顧客であることを明かしたという。
同社のブラックカードには厳格な審査があり、米国では年収130万ドル(約1億円)以上が加入条件。ブラックカード所有者の平均資産は、1630万ドル(約13億円)といわれる。
ちなみに、米国でのブラックカード所有者のマイカーとして、最も多いのがBMWで22%。メルセデスベンツが21%でこれに続き、以下、ポルシェ15%、レクサス11%、フェラーリ8%、ホンダの高級車ブランド、アキュラが7%となる。ヒュンダイの6%は、ベントレーやアウディと肩を並べるという。
米高級車市場へ、BMW『5シリーズ』やメルセデスベンツ『Eクラス』に対抗する『ジェネシス』、そして『7シリーズ』や『Sクラス』に対抗する『エクウス』を投入してきたヒュンダイ。かつて、価格の安い小型車でシェアを伸ばしてきたヒュンダイだが、いまやプレミアムカーの分野でも、競合他社にとっては脅威となりつつあるようだ。