トヨタ自動車が2010年末からインド市場に投入したエントリーモデル『エティオス』のチーフエンジニア(開発責任者)である則武義典氏は、セダン、ハッチバックと揃った同モデルについて「次は派生車種もやりたい」と語った。
則武氏は12日にトヨタ交通安全センター「モビリタ」(静岡県小山町)で開いた同車の試乗会で報道陣と懇談し、「個人的希望」として、今後の車種展開の可能性を指摘した。具体的な言及は避けたものの、多人数乗りのミニバンモデルなどを念頭に置いたものと見られる。
一方で、エティオスへのディーゼルエンジンの搭載については「インドではディーゼルがないと(拡販は)難しい」と述べ、検討を進める方針を示した。
エティオスは1.5リットルのセダンを昨年12月に投入したのに続き、6月下旬には1.2リットルエンジンのハッチバック『エティオス・リーバ』を発売した。同シリーズはトヨタが新興国向けに開発した初の廉価モデルで、6月末までの累計受注は3万8400台と計画を2割強上回る好調な出足となっている。