【新聞ウォッチ】株主総会シーズン到来、トヨタなど「円高対応」も焦点

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年6月17日付

●政府、景気判断、上方修正へ、6月の月例経済報告、生産、順調に回復(読売・2面)

●株主総会今年の焦点、経営責任、震災対応(読売・10面)

●期間従業員1000人、ホンダが増員へ(朝日・8面)

●おもちゃも「節電」注目、東京ショー、有明路ビッグサイトで開幕(毎日・7面)

●「フィットシャトル」3か月遅れで発売(毎日・7面)

●二輪車生産400万台拡大、ホンダ、25年前半までに(産経・10面)

●廃車申請「パンク寸前」津波被害の東北3県、1万5000台超(産経・28面)

●日産、新興国で攻勢、ブラジルに新工場、中国では電気自動車生産(日経・3面)

●タイの車生産、5月は25%減、震災の影響続く(日経・7面)

●マツダ・住商、ブラジルに販社、来年メド成長市場開拓急ぐ(日経・9面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車がきょう17日午前10時から豊田市の本社で株主総会を開催するなど、今年も3月期決算の上場企業の総会シーズンが始まった。今年の集中日は6月29日で、全体の41.2%にあたる707社が開催するという。24日に開催する企業が次に多く、17.5%の301社。25~26日の土曜、日曜日に開催する企業も20社ある。

自動車メーカーは、トヨタに続いて、22日に三菱自動車、23日にホンダ、24日にマツダと日野自動車、富士重工、さらに、29日には、日産自動車、スズキ、ダイハツ、いすゞ自動車がそれぞれ予定している。

きょうの読売と日経にも今年の株主総会の焦点をまとめているが、注目度が最も高いのはやはり、福島第一原子力発電所の事故対応に追われる東京電力の総会だ。また、ソニーが個人情報流出問題で、みずほフィナンシャルグループはシステム障害などの不祥事で株主から経営責任の追及を受けそうだ。

また、東日本大震災の影響でサプライチェーンが寸断された自動車メーカー各社の総会では、生産の正常化の見通しと国内でのものづくりにも影響する円高対応などが焦点になりそうだ。

ホンダは子会社でのエビやしらすなど水産物の不正取引問題を追及される可能性があるほか、役員報酬の総額が16億円を超える日産は、カルロス・ゴーン社長らの個別の報酬額も気になる。その日産は恒例の総会後の株主懇親会を見送り、その費用を被災者の支援に充てるという。大震災の影響がこんなイベントにまで広がっている。

《福田俊之》

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