気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年6月10日付
●後継、野田・鹿野氏が軸、民主代表選、党内調整が活発化(読売・1面)
●トヨタ700万台確保へ、11年度の生産部品調達回復(読売・10面)
●東日本大震災3か月不明なお8000人、災害史上で最大級(朝日・1面)
●エコカー勝ち残り競争、マツダがHVに対抗(朝日・11面)
●中国の新車販売5月も前年割れ、2か月連続(朝日・11面)
●東電株連日最安値、支援策、立法めど立たず(毎日・4面)
●アジアの最重要国は? 中国逆転トップ、日本2位転落(毎日・4面)
●オペル売却、GM検討か、独誌報道(毎日・8面)
●「モバゲー」に排除命令、公取委「グリーへの提供妨害」独禁法違反(毎日・31面)
●自動車部品を共通化、経産省とメーカー、きょうにも報告書(産経・1面)
●生産復旧めど新車ラッシュ(産経・11面)
●関電、15%節電要請へ、検査原発、再開が難航(日経・11面)
●車鋼板価格、1.3万円上げ、4〜9月、JFE・日産調整(日経・1面)
●ルネサス、共同開発に参加、次世代半導体の企業連合始動(日経・9面)
●「プリウス」など37車種、トヨタ納期2〜3か月、生産正常化受け(日経・9面)
ひとくちコメント
甚大な被害をもたらした東日本大震災から3か月。行方不明者はなお8000人を超え、9万人以上が避難所に身を寄せているという。福島第一原発事故の収束も見通せないため、復興構想は足踏み状態だ。
そんななか、きょうの各紙は「大震災3か月」を検証する特集記事を掲載しているが、これまで紙面から遠ざかっていた企業の販促広告なども多く取り上げられるようになってきた。
このうち、朝日は輸入車などの自動車関連の広告が際立つ。BMWをはじめ、レクサス、ベンツがカラーの全面広告を掲載。フォルクスワーゲン、ジャガー、ランドローバー、ボルボ、シトロエンも全5段以上の広告を掲載している。
日経はBMW、ベンツに、フォード、キャデラック、ボルボを掲載。読売は朝日ほど自動車の広告は多くないが、ダイハツ以外に、ベンツ、キャデラックを掲載。各紙とも輸入車の好調ぶりを印象づける広告が多い。
輸入車に比べて部品調達難で回復が遅れていた国産車も生産の正常化に一定のメドがたったため、これからは新車ラッシュが続きそうだ。きょうの産経が各社の発表時期を伝えているが、6月中にはホンダの『フィットシャトル』、マツダの『デミオ』、富士重工の『レガシィ』などの新車発表・発売を予定しているという。
ただ、大震災前でもエコカー補助金が昨年秋に打ち切られて以降はその反動減が続いていただけに、新車の投入でどこまで巻き返せるのかどうか。メディア広告でのアピールなど各社の販売戦略が問われる。