【新聞ウォッチ】日産の役員報酬16億円、ゴーン社長は10億円超?

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再開した日産いわき工場で会見をおこなったカルロス・ゴーン社長(5月17日)
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  • 東北自動車道・福島飯坂IC〜国見IC。路面に亀裂と波うち(3月12日)
  • 東北自動車道下り線・矢吹〜須賀川(3月)
  • 一般車両の通行止めが解除された直後の東北自動車道(3月29日)
  • Wii U(E3 11)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年6月9日付

●石川遼選手が無免許運転、米で国際免許、国内は無効と知らず(読売・38面)

●うねる東北道280キロ、物損事故35%増(読売・39面)

●後継野田財務相が軸、民主代表選、党幹部ら調整(朝日・1面)

●世界最大のゲームショー開幕、オンライン化加速(朝日・9面)

●円79円台、自動車業界に危機感、労使共同 政府に対応求めるも(毎日・8面)

●報酬10億円超「2連覇」達成? 日産・ゴーン社長(産経・10面)

●高速無料化20路線、被災者支援、一般は中・大型限定(産経・10面)

●復興財源に増税明記 農林水産業を集約化(東京・1面)

●国産ロボようやく出動、15日までに汚染水調査、千葉工業大と東北大が開発(東京・2面)

●倒産、1年10か月ぶり増、5月、宿泊、広告など1071件(東京・3面)

●日産16億円、ソニー9億円、役員9人の報酬は(東京・7面)

●夏の節電対応一段と、カーナビ各社土日に稼働、車メーカーに合わせ(日経・11面)

ひとくちコメント

日産自動車が2011年3月期に取締役9人に支払った報酬の総額が16億7800万円だったことが今月29日に開催する定時株主総会の招集通知で明らかになった。単純平均では1人当たり1億8644万円。平均1億4100万円だった前期より増加した。

このうち、カルロス・ゴーン社長の報酬は、きょうの産経が取り上げているが、10億円を超えた可能性が高まっているという。前期(2010年3月期)から1億円を超える高額報酬は個別開示が義務づけられているが、前期のゴーン社長に支払った役員報酬は約8億9000万円で、上場企業の経営者で最高額。今期はさらに上積みされたとみられ、2年連続で「首位の座」をキープするのは濃厚という。

日産は、前期を例に上げると、ゴーン社長のほか、志賀俊之COOら5人の役員も「1億円プレーヤー」だった。日産の役員報酬がずば抜けて高額なのは、東京によると「報酬の根拠となる10年3月期の決算で連結純損益が423億円の黒字と09年3月期の2337億円の赤字から黒字転換しており、取締役報酬も業績に応じて上昇したとみられる」と分析。

ただ、昨年の株主総会では、株主からの質疑で「(この期は)赤字、無配転落なのに高額報酬はおかしい」との発言に対して、ゴーン社長は「日産はグローバル企業であり、優秀な人材獲得で他社と競争している」としながら「報酬の根拠は1年前の好調だった決算をベースにしており、従って、来年は(この赤字決算がベースになるので)、激減するだろう」などと理由を説明していた。

それでも増額した理由としては、恐らく、今回の株主総会では復配を果たしたことや中国など世界販売が好調であることなどを強調して理解を求めるものと思われる。一方株主からは、報酬の使い道として震災での義援金支払いなどを問われる可能性もある。

昨年の総会では株主から「ゴーン社長の功績を考えれば、適切な額だ」という声も聞かれた一方で「報酬の一部を出すだけで何10人もの雇用を増やすことができる」という意見もあった。

《福田俊之》

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