東京都は3日、最新の排出ガス規制に適合するいすゞ自動車の中型トラックが、実際の走行試験で国の基準の3倍以上に上る排出ガスを出していることが分かったとし、国土交通省に道路運送車両法違反で通報した。
都の調査によると、中型トラック『フォワード』が60km/hで走り続けると、200秒を超えたあたりからNOx(窒素酸化物)の排出量が基準の3倍以上になることが分かったという。燃費を良くするため排出ガス量をコンピューターで制御していたという。
都は「排出ガス低減性能を無効化する機能が発見された」とし、国に対し無効化機能禁止の規定を速やかに整備するよう求めるとしている。いすゞに対しては、リコールなどユーザーに対する速やかな措置を求める。なお、いすゞは調査対象車両の保有者に対しすでに無償修理を通知した。