米国ホンダは1日、5月の新車セールスの結果をまとめた。総販売台数は9万0773台で、前年同月比は16.1%減(季節調整済み)。9か月ぶりに前年実績を下回った。
ホンダブランドの乗用車系では、主力車種の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が前年同月比34.5%減の1万8185台と、2か月連続のマイナス。この中で、09年11月に発売された『アコードクロスツアー』は、1167台を占める。『シビック』は4月20日に新型を発売したものの、減産の影響で供給が進まず、30.2%減の1万8341台と4か月連続で前年実績を割り込んだ。
一方、ガソリン価格の高騰を背景に、『フィット』は前年同月比46.3%増の5921台と、9か月連続で増加。ハイブリッドでは、新型『CR-Z』が1557台をセールス。『インサイト』は18.7%減の1435台とマイナスに転じる。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、10年9月に新型を発売した『オデッセイ』が、前年同月比5.5%増の9428台と3か月ぶりに増加。しかし、大型SUVの『パイロット』は、5.7%減の8560台と3か月連続のマイナスだ。主力車種の『CR‐V』は、1万6307台を売り上げたものの、前年同月比は0.9%減と、9か月ぶりに前年実績を下回った。
アキュラブランドの乗用車系では、主力の『TSX』が前年同月比32.4%減の1751台と、3か月ぶりに減少。『TL』は、18.6%減の2197台と、3か月連続のマイナスだ。『RL』(日本名:ホンダ『レジェンド』)は、58.4%減の58台にとどまり、5か月ぶりにマイナスへ転じた。
SUVでは、09年12月にマイナーチェンジを受けた『MDX』が、前年同月比1.9%増の3824台と17か月連続で増加。一方、『RDX』は25.4%減の1042台と、16か月ぶりのマイナス。09年12月に発売された新型『ZDX』は、54.5%減の128台と3か月連続で前年実績を割り込む。
米国ホンダのジョン・メンデル副社長は、「減産の影響による5月新車販売の落ち込みは、想定の範囲内。本来の生産ペースに戻る8月以降、販売は回復すると確信している」と述べている。