富士重工業(スバル)の森郁夫社長は10日、6月に就任する会長の役割について、新経営陣のバックアップと、中国プロジェクトなど社長時代に手がけた対外的な案件のとりまとめを行う考えを示した。
森社長は社長との役割分担について「基本的には執行は全部、社長がやるという格好になる」としたうえで、「今回の新しい経営陣は私より7歳位若い連中で、そういう意味では同じような年代の連中でやっていくということになるので、その辺のバックアップをしていくのが私の役目かなと思っている」と述べた。
さらに森社長は「対外的な部分というのはあまり人がころころ変わるとなかなかやりにくい部分というのが当然あるわけで、従来手がけているものに関しては、対外的な部分は私が出ていくことになる」との考えも示した。対外的な案件として森社長は中国での現地生産化や震災対応などをあげている。
富士重が会長職を復活させるのは8年ぶりとなる。社長に昇格する吉永泰之取締役専務執行役員は1954年3月生まれ。森社長は1947年8月生まれ。